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パンとエラ
いつもお客様と料理の話かイタリアの話しになってしまう。
今日もパンの話になっていた。
どうも今日の日本人は軟らかい食べものが美味しいと定義づけていて、
「あーん、口の中でとけるー」となってしまう。
だから最近の日本人はエラがない。
ちなみに私はエラフェチである。
片桐はいりさんなんて私には素敵に見えて仕方がない。
健康な顔型は四角形でなければいけない。
パンの話に。
私くらいの人生の達人になると、パンの良し悪しは側(みみ)がバリバリす
るくらい硬くなければいけない。
テーブル全体が皿にするくらい飛び散る感じがいい。 pan2.jpg

そんなかんなで、私の夢の1つ。
レンガの暖炉と薪のオーブンを持つこと。
バギバギ、バリバリパンを焼いちゃうの!
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【2006/04/30 15:22】 | 俺のこと Io | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
美容室にバジルが
まだまだ春らしくありませんが、気分だけ春にしようかなと思いまして、今朝
バジルとセージ、オレガノ、タイム、ローズマリーなどなど買って植えました。
美容室にハーブ、素晴らしいではありませんか?
私の別の顔として、ハサミを持った料理人とも言われています。
夏になりましたなら、カットをするとハーブがもらえます!
更にレシピも付けてしまいましょう!
しかもそのレシピはなんと、ナーポリのアンジェラママ、そうなんです
ナーポリのおっかさんの味で、なかなか味わえません。エッヘン。
レストランではなく、なんでもないそこら辺にころがっている味わいです。

たしか・・・・美容師のはずだが・・・・・。
さーてと、今晩のメニューはメークインと手作りベーコンでビールでキュッで
いこうかしらん。
イタリア人も最近はビール飲むの。
ピッツアにもビール。

ha-bu2.jpg

【2006/04/28 13:25】 | ガルボの話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
北海道キャンプガイド2006掲載!
CG2006.gifこんにちは、サルバトーレ布目でございます。
美容師でもある私が今月15日に発売された
「北海道キャンプガイド」にレシピを紹介しています。
これは必見です。

本物のナポリ庶民料理がキャンプで食べられますぞ。
是非、この夏キャンプに行かれたときには作ってみてください。
では。
【2006/04/26 20:37】 | 俺のこと Io | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ビステッカ (ビーフステーキ)
私が初めて牛肉を食べたのは小学6年生でした。
血の滴った生肉を見せられ、それをミディアムに焼いたステーキ
でした。
それはそれは乳臭くてあんまり好きになれなかった。
やっぱり私は豚肉のロース!
こんがり焼きあげたロースの美味いことといったら。
脂身もいっしょに食べるから美味いのだ。
それこそがステーキなのだ。
 
その時12歳、フランス料理フルコースを食べる体験をした。
どうしてもTVで見るフルコースを食べれないとイイ男になれないと
思ったからだ。
少年は1人緊張して料理を待つ。
親を頼っちゃいけない、自分で道を切り開かないと。
前菜から始まり、いよいよメインディッシュ。
でたー、ステーキだ!
恐る恐るナイフでカット。
切り口から血がにじんできた。
(これはレア-じゃないのか)
この焼き方がこの肉の一番美味しく食べられるそうな。
口に入れた。
ダメだ。
食べきれない。
『すいませーん、もっとこんがり焼いてください!』
 
20年後。フィレンツエ。
うちの店に来たからには”ビステッカ・アラ・フィオレンティーナ”を食べなきゃ
ダメだと言われる。
基本は1kg。とんでもない。
メッゾ(半分の500g)で手打ちだ。
でたー、ステーキだ!
皿を覗く。
ステーキに大量のオリーブオイルがドボドボかけられている。
底に5mmはたまっている。
グリルで焼いているので表面はこんがりしている。
軽快にナイフを入れた。
超ウルトラレアだ!!
 
大人になっていた私は残さず2時間かけて胃の中にしまいこんだとさ。
La-bistecca.jpg

【2006/04/22 21:59】 | ナポリ四方山話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
共和国イタリア
日本人の文化なのでしょうが、おらー札幌人とか博多人だよーんとか
地方自治体名を前面に出してくる人はなかなか見当たらない。
(大阪はべつもんですが)
”札幌のラーメンが一番!”(私自体はそう思わないが・・・・)
”博多の豚骨をたべたらもう他はたべられない”
って具合に、なかなかビシビシいかないものでね。
しかも世間でいう田舎だと、出身地すらひた隠すものまでいる。
我々イタリア人にはとてもとても理解に苦しむ。
 
イタリア郷土愛を垣間見る映画があります。
「ニューシネマ・パラダイス」
この映画の中で民衆が街に1つしかない唯一の娯楽施設、映画館が
焼けてしまいます。
それを唖然と見ているシーンがあります。
そこに宝くじが当たり、後に映画館を再建する男がやってきます。
その男に向かって民衆が言うわけです。
”ナーポリの男だ”
そうなんです、ナーポリの男なんです。
ローマの男なんです。ミラノの男なんです。フィレンツエの男なんです。
この国ではイタリア男とはならない。
これが文化というものです。
お城があって、王様がいてナーポリ国だったのです。
で、無理やり合わせ技で共和国になっちゃった。
イタリアは共和国。
 
私は人生のプロ。
南のナーポリにいけば”ナーポリだけに来たの”と言い、
中央のフィレンツエに行けば”やっぱー、イタリアの象徴でしょう”と言い、
北のミラノに行けば”イタリアはミラノでもっているもんだ”と言う。
 
私なんてこんな人間です。
【2006/04/22 21:59】 | ナポリ四方山話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
スーペル・メルカルト(スーパーマーケット)
現在、個人の酒屋さんで店を存続させることは難しい。なぜなら
同じビールどこで買っても味は同じ。
愛想の悪い店主が売っても味は同じ。
大量に仕入れしたもの勝ち。
個人がやって勝ち残れるわけがない。
 
はっきりいって便利になればなるほど味気ない社会になる。
スーパーが主流(しかも今では超大型店)になった今、店主とコミュニ
ケーションを楽しみながら買うなんて事は皆無に近い。
昔は魚は魚屋さん。野菜は八百屋さん、ってな具合に専門店に行って
買わなければいけなかった。
そしてそこは情報交換の場だった。
「畳やの寅さんとこ、カミさんにげたらしいよ」
ネタはいくらでもあったのだ。
イタリアでも眉間にシワ寄せ合って話し込んでいる内容は、こんな週間
誌程度のことだったりする。
ところがどうだい、今の日本は。
ただひたすらパック詰になった品をもくもくと買っている。
 
携帯電話が人生の中心になっているほど人とつながっていたいくせに。
でも顔を見ると気持ちを伝えられない。
メール文字の方が入魂できるのかな?
インターネットからの情報より、ちょっと色がついた店のオヤジの情報
の方が人間味ありますって。
 
イタリアには殆どスーパーがない。
そこには昔の日本にあった売り手と買い手の信頼関係が確かにあった。
だから人生相談もしているし、店主はお客の家族構成も頭に入っていた。
近所のガキどもがズレてきたら、しっかり注意もした。
これじゃないとさ。
 
ナーポリの市場で隣のお姉さんが店主に何か聞いている。 
「おじさん、今日は何を食べようかな?何新鮮なの?」
「サンドラ、寂しかったらいしょに食べてあげようか?」
 
どうやら男の考えている事は世界共通である。
世界は男たちの下心でつながっているのだ。

super-mercarto.jpg

【2006/04/22 21:58】 | ナポリ四方山話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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