A氏からかりていたフランス映画を観た。
【Mondo】
たまんない。
行き詰まっている方なんて心にしみる1作になるのでは。
とにかくこんなキレイな少年を観たことがない。
主人公の少年“Mondo”。
えっ、な、なっ、何を言うか! 私は少年専科ではない!
キレイなものはキレイと言って何が悪いのだ!
すっ、すいません。興奮してしまいました。
この映画、力が入っていなくて良い。
そしてヨーロッパ的、印象的な場面がいくつもある。
ヨーロッパにいればごく当たり前であるが、日本ではなかなか
お目にかからない。
パン屋でオバサンからパンをナイフで切り分け与えてもらう。
当然、無償である。
見返りを求めることが多い日本人では理解できる人間は少ないかな。
これはもうカトリックならではのことだろう。
私もナーポリに行くたびに必ずそういう場面に遭遇する。
私も教会でホームレスのオヤジに最後のタバコを分け与えたことがある。
ありがとうは言われない。当然の顔でもらって吸う。
毛皮のコートを着たマダムが汚れまくっているホームレス手に金を渡した時もだ。
ありがとうは言わない。
ではこの映画なにが私のハートをビブラートさせたのか。
独り占めしない。
自分自身にプライドがある。
誰に対しても対等である。
あ~、なんて言葉って無力なんだ。
伝えられない。
やーめた。
でもこれだけは確かなこと。
オバサンがパンを切る音はイイんだなー。
かたいパンに切れないナイフがあってこそ奏でる音なんだなー。
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